長年使ったiMacを売ることにした。Mac miniを買ったため。私は決してApple信者ではないし、スマホはAndroidだ。iPhone3Gがソフトバンクから発売されたとき、「アプリを作ったる」と意気込んでMacを買い、結局何も作らなかった。そういう人って多いですよねきっと(そう思っておく)。

そうして私のパソコンの用途はネットとYoutubeを観る程度だが、Macは静かで、無駄がない、そして長持ちする道具って感じ。コスパが良いと思って私はしばらくMacを使っています。

iMac27インチを購入時のままの綺麗な箱へ収め、近所のリサイクル店へ。買い取り査定額は1,000円也。ほぼ使わなかったマジックマウスや純正キーボードも含み、まぁそんなもんなのか、バラ売りとかだとまた違うのでしょうか。

さて、翌週にその店にフラッと立ち寄ったところ、iMacは20,000円としてケース内に。個人的にふだんチェックしている店であり、店の性質上おそらく同一品。

そしてその前で老人の客が店員と話していました。店員が一旦いなくなると、老人はどういうわけか別の客である私に話しかけてきます。「このMacを買おうと思っているんだけど、かなりお買い得だよな?どうかな?」

普通に話しかけられたら無視か、「さぁ分からんね」と適当に返すところです。

でもやっぱり思い入れがある。

「これは私が使っていたMacなんだ」と伝えます。すると、老人は声を潜めて「買取はいくらだったんだ?」と。

「まー、それは秘密だけど・・・大事に使ってきたので、良ければ使ってもらいたい」

でもやっぱり思い入れはある。

以前にiPhoneを個人売買で売ったことがあった。

若干のスリキズがあったので、念のため相手方に伝えたところ「あー、iPhoneを破壊したっていう動画を撮るだけなんで大丈夫です。ありがとうございました」と。。。心が痛んだときを思い出していた。

老人のもとへ店員が戻ってきた。購入が決まったようだ。旅立っていく私のMac。こうして待っている人がいて、渡っていくのだなぁ。

「いい日旅立ち」(1978年 作詞・作曲:谷村新司)は、山口百恵の歌唱による国鉄(現:JR)のキャンペーンソングです。このタイトルには強力な協業関係にあった日本旅行(日旅)と日立の2社の社名を入れたということだそうです。いま風に言えばタイアップ?忖度?うまくして難しかった予算額を増やしたというあたりでしょうか。いやらしい書き方をしてしまったが、楽曲として大変素晴らしく、山口百恵の歌として現代でも全く色褪せていないものです。

嬉しそうに店を出ている老人を見届けられて良かった。

でもやっぱり査定1,000円は安すぎると思う。